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カップそばは体に悪い?栄養と健康的に食べるポイント

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有喜屋 三代目店主

三嶋吉晴

有喜屋(うきや)三代目店主。有喜屋は1929年 京都先斗町に創業した本格手打ちそばと蕎麦料理を提供するそば屋です。 最年少で京都府優秀技能者表彰「京都府の現代の名工」を受彰。 手打そば職人としては全国で初となる「卓越技能章」を厚生労働大臣より受彰。 天皇陛下から授与される褒章である、「黄綬褒章」を拝受。

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お湯を注ぐだけですぐに食べられるカップそばは、忙しい日や疲れた日の食事や夜食として身近な存在です。

最近では種類も増えて人気も高まっていますが、「体に悪いのではないか」「毎日食べても大丈夫なのか」といった不安を感じている人も少なくありません。

実際、カップそばは、食べ方や頻度、商品選びによっては栄養バランスが偏りやすく、健康リスクが高まる可能性があるといわれています。

そこで今回は、カップそばについて、「体に悪い」と言われる理由や栄養面とあわせて、よりヘルシーに食べるコツを紹介していきます。

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1.カップそばは体に悪い?

カップそばは手軽で便利な食品ですが、「体に悪い」というイメージを持たれることも多い食べ物です。

ここでは、どのような点が「体に悪い」といわれるのかを整理しながら見ていきましょう。

(1)脂質・カロリー・塩分が高い商品もある

カップそばの麺には、油で揚げて作られる「油揚げ麺」が使われている商品も多く、その場合は脂質やカロリーが高くなる傾向があります。天ぷらやきつねなどの具財の有無にもよりますが、一般的には、脂質は1食あたりおよそ15〜25g、カロリーは約350〜500kcal前後になります。

また、カップそばは手軽においしく食べられるように味付けがしっかりしているものが多く、それに伴い塩分も多くなりがちです。実際、1食あたりの食塩相当量はおよそ4.5〜6.6g程度の商品も見られます。

厚生労働省が示す成人の1日あたりの目標量(男性で7.5g未満、女性で6.5g未満)と比較すると、1食だけで1日の目安にかなりの量の塩分を摂取することになります。

(出典:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2025年版) )

これらは基本的にスープを含めた1食分の目安であり、スープを飲み干すと表示値に近い量を摂取することになります。肥満や高血圧、腎臓に不安のある方、また日常的に塩分制限を行っている方にとっては、特に注意が必要な食品だといえるでしょう。

(2)添加物が気になる人も多い

カップそばには、保存性や風味、品質を保つために食品添加物が使用されている商品もあります。

たとえば加工食品では、品質保持や食感調整などを目的にリン酸塩などが使われることがあります。リンは体に必要なミネラルのひとつですが、加工食品に偏った食生活が続き、過剰に摂取する状態が続くと、カルシウムとのバランスに影響する可能性があるとされています。

ただし、これらは通常、食品衛生上の基準に沿って使用されており、直ちに健康へ悪影響を及ぼすものではありません。しかし、加工食品に偏った食生活が続くことで、一部の人には体調がすぐれないなど体質的な影響が出ることもまれにあるので注意が必要です。

(3)栄養バランスが偏りやすい

カップそばは主に炭水化物を中心とした食品です。そのため、1回の食事をカップそばだけで済ませるような食生活が続くと、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなど体をつくる栄養素や調子を整える栄養素が不足する可能性があります。

そのため、カップそばを食事として取り入れる場合には、他の食品で不足分を補う意識が大切になります。

2.カップそばと一般的なそばの違い

カップそばと、そば店や家庭で茹でて食べる一般的なそばには大きな違いがあります。ここでは、そば店で提供されるそばや、家庭で茹でて食べる乾麺・生そばなどを「一般的なそば」として比較します。

カップそばはコスト面や食べやすさ、保存性を重視して作られている一方で、一般的なそばは風味や食感、出汁の深みを大切にしている点が大きな違いです。

さらに詳しく見ていきましょう。

カップそば 一般的なそば
そば粉の割合 小麦粉の割合が多い商品もあり、そば粉は少なめのものが一般的 十割そばや二八そばなど、そば粉の配合を選ぶことができる
麺の製法 ・油揚げ麺が多い

・ノンフライ麺の商品もある

・生そば

・半生そば

・乾そば など

つゆ 風味を再現するために調整されたスープ(粉末・液体スープなど) を使用 かつお節や昆布から丁寧にとっただしを使用
具材・トッピング ・乾燥ねぎ、かまぼこ、油揚げ、乾燥天ぷらなどの乾燥具材

・手軽さを重視したものが多い

・ねぎ、大根おろし、わさびなどの生の薬味や野菜

・天ぷらなどの調理した具材

・山菜やきのこなどの季節の素材

添加物 保存性や風味維持のため、調味料や添加物が用いられている商品が多い 基本的に添加物は少なく、素材そのものを活かす傾向がある

また、カップ麺は国際的な食品分類の考え方の一つである「NOVA分類」において、「超加工食品(UPFs:Ultra-Processed Foods)」に位置づけられています。

  • 超加工食品:工業的に高度に加工され、保存性や嗜好性を高めるために調味料や添加物が使用される食品群

カップそばも、利便性が高い一方で、塩分や脂質、カロリーが高くなりやすく、栄養バランスが偏りやすいという特徴があるため食べ方に注意が必要です。

ただし、「食べてはいけない食品」という意味ではありません。日常の食事全体の中でどの程度の頻度で取り入れるかというバランスを考えて取り入れることが重要です。

3.カップそばに含まれる代表的な栄養素

カップそばは、栄養価の高いそば粉を使用していることから一定の栄養素も含まれています。

ただし、商品によってそば粉の割合や麺の製法、具材の内容が異なるため、一般的なそばと同じように栄養を摂れるとは限りません。

ここでは、カップそばに含まれる代表的な栄養素について見ていきましょう。

  • 炭水化物・脂質
  • ビタミン・ミネラル
  • ルチン

(1)炭水化物・脂質

カップそばの主成分は炭水化物と脂質です。炭水化物は主にエネルギー源となり、日常の活動を支える役割があります。そのため、忙しい日の食事や軽食として、手軽にエネルギーを補える点はカップそばのメリットといえます。

一方で、油揚げ麺を使用している場合には脂質も多くなるため、エネルギー量は比較的高くなる傾向があります。これは満腹感を得やすいというメリットがある一方で、摂取量によってはカロリー過多につながる可能性があるので注意しましょう。

(2)ビタミン・ミネラル

カップそばにもビタミンやミネラルは含まれています。ただし、その含有量は限られており、カップそば単体では必要量を十分に補うことは難しいといえます。

そのため、野菜やわかめなどを組み合わせて、不足しがちな栄養素を補うことが大切です。

(3)ルチン

カップそばにも、そば由来のルチンなどの栄養成分が含まれています。ただし、その量はそば粉の割合や製法によって変わります。さらに、製造過程で一度茹でてから乾燥・加工されるため、一般的なそばと比べると含有量はやや少なめになる傾向があります。

ルチンをしっかり摂りたい場合は、そば粉の割合が高い一般的なそばや韃靼そばなどを選ぶのも一つの方法です。

4.カップそばの健康リスクを下げる5つのポイント

カップそばは手軽に食べられる分、健康を意識した食べ方や商品選びが重要です。ここでは、カップそばを日常的に取り入れる際に意識したいポイントを紹介します。

  • 食べる頻度・タイミングを工夫する
  • ノンフライ・減塩タイプやミニサイズを選ぶ
  • トッピング・サイドメニューに工夫する
  • そばつゆを飲み干さない
  • よく噛んで食べる

(1)食べる頻度・タイミングを工夫する

多くのカップそばはカロリーや脂質が比較的高く、塩分量も多い傾向があります。そのため、頻繁に食べ続けるのは控えた方がよいでしょう。

また、食べるタイミングも、夜食ではなく、活動量が多くエネルギーとして消費しやすい朝食や昼食に取り入れるのがおすすめです。

(2)ノンフライ・減塩タイプやミニサイズを選ぶ

油で揚げた麺(油揚げ麺)は香ばしさがある一方で、脂質やカロリーが高くなりやすい特徴があります。そのため、熱風乾燥などで作られたノンフライ麺のカップそばを選ぶのも一つの方法です。

また、最近では減塩を意識した商品も増えているため、塩分摂取を抑えたい場合には減塩タイプのカップそばを選ぶとよいでしょう。

さらに、軽めの食事として食べる場合は、ミニサイズのカップそばを選ぶのもおすすめです。量を控えめにすることで、カロリーや塩分の摂りすぎを防ぎやすくなります。

(3)トッピング・サイドメニューに工夫する

カップそばを食べる際には不足する栄養を補う工夫も必要です。

特に、たんぱく質が不足しがちなため、次のような食品をトッピングやサイドメニューとして追加すると、栄養バランスが整いやすくなります

  • ゆで卵
  • サラダチキン
  • 納豆
  • 豆腐
  • ツナ缶など

また、ビタミンやミネラル、食物繊維は、野菜や果物を組み合わせることで補うことができます。

  • サラダ
  • 冷凍ブロッコリー
  • ほうれん草
  • わかめ
  • バナナ・キウイなど

簡単な一品を加えるだけでも栄養バランスは大きく改善されます。

(4)そばつゆを飲み干さない

そばつゆには塩分が多く含まれているため、できるだけ飲み干さずに残すようにしましょう。

それだけでも、1食あたりの塩分摂取量を大きく減らすことができ、日々の積み重ねとしては健康面への影響も小さくなります。。特に、カップそばを食べる機会が多い方や、日頃から塩分を控えたい方は、つゆを全部飲まないことを意識するとよいでしょう。

(5)よく噛んで食べる

カップそばを食べる際には、しっかりと噛むことも大切です。

よく噛むことで満腹感が得られやすくなり、早食いや食べ過ぎの防止につながります。手軽に食べられる食品だからこそ、ゆっくり味わって食べる食べ方の意識も重要です。

そば本来の風味を楽しむなら、風味豊かな有喜屋のそばをそば

カップそばは手軽に楽しめる便利な食品ですが、そば本来の香りやのど越し、だしの味わいを楽しみたいときは、専門店のそばを味わうのもおすすめです。

京都でそばの風味をしっかり楽しみたい方は、ぜひ有喜屋のそばをお楽しみください。有喜屋では四季折々の素材や出汁の深みを大切にしたそばを提供しており、そば本来の味わいを感じることができます。

また、ご自宅でも気軽にそばの風味を楽しんでいただけるよう、オンラインショップにて各種そば商品も取り揃えております。

ぜひ有喜屋ならではの季節の味わいを通して、そばの奥深さをご堪能ください。